エシカルファッションの選び方と認証制度

エシカルファッションの選び方と認証制度

エシカルファッションとは

エシカルファッションとは、生産・流通・廃棄のすべての段階で、環境への負荷を最小限に抑え、関わるすべての人の権利と福祉を守ることを目指したファッションの考え方です。単に「オーガニック素材を使う」というだけでなく、労働者の適正賃金・安全な職場環境・動物福祉・環境保護など、多面的な基準が求められます。

エシカルな商品を選ぶ際の重要な手がかりとなるのが、第三者機関による認証制度です。ここでは代表的な認証をご紹介します。

GOTS(Global Organic Textile Standard)認証

GOTSは、オーガニック繊維製品の国際的な認証基準で、原料の農業段階から製品の最終加工まで、一貫してオーガニック基準と社会的基準(労働環境・有害物質禁止など)が守られていることを証明します。GOTSマークが付いた製品は、農薬不使用の原料と安全な生産工程が第三者によって確認されています。

詳細はGOTS公式サイト(global-standard.org)で確認できます。

フェアトレード認証

フェアトレード認証は、途上国の生産者・労働者が公正な賃金と安全な労働条件のもとで働けていることを保証する制度です。ファッション分野では、コットン農家や縫製工場の労働者を守る観点から広く活用されています。

国際的なフェアトレード基準を策定・管理するFairtrade International(fairtrade.net)は、認証ロゴの使用基準と監査プロセスを公開しています。日本ではフェアトレード・ラベル・ジャパンが国内での普及に取り組んでいます。

その他の主要認証

エシカルファッションに関連する認証は他にも多数あります。主なものを以下に挙げます。

  • OEKO-TEX STANDARD 100:繊維製品に有害な化学物質が含まれていないことを証明する認証。赤ちゃん用品から大人の衣類まで幅広く採用されています(OEKO-TEX公式サイト)。
  • Bluesign:繊維の製造工程における化学物質・水・エネルギーの使用を最小化する環境基準。アウトドアブランドで多く採用されています。
  • Responsible Down Standard(RDS):ダウン素材が、生きたままの採羽(ライブプラッキング)や強制給餌を経たガチョウ・アヒルに由来しないことを保証する動物福祉認証です。

認証を活用したエシカルな選び方

認証マークはあくまで参考のひとつですが、それだけで十分とは言えません。複数の認証が組み合わさっている製品ほど、多角的な観点で倫理基準を満たしていると考えられます。また、ブランドが自社のサプライチェーンについて透明性のある情報を公開しているかどうかも、重要な判断材料になります。

購入前に素材表示を確認し、認証マークの意味を調べる習慣をつけることが、エシカルなファッション選択への第一歩です。